大人の韓国留学 50を過ぎた私の留学の旅思い出日記

50代で1年間韓国の大学の語学堂に語学留学しました。帰国してしばらく経ちますがあの時の気持ちを残しておきたくて書いている思い出日記です。

2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

留学生活で出会ったもの  ー絵本『한밤의 선물』ー

渡韓して1週間の自主的自宅待機期間が明けるとすぐ、江南のcoexで開かれるというソウル国際ブックフェアに出かけて行きました。 子どもの頃からものすごい読書家でした!とは決して言えないのですが、図書館はなぜか好きでした。静かで気温が安定していて、…

留学生活を支えてくれたもの ー電熱マットー

春はもうそこまで来ているでしょうに、冷たい強風と乾いた空気。田舎の木造一軒家、北向きの寝室は冷えきった四角い木箱と化しています。この頃布団に入るとき思い出すのは、コシウォンで使っていた電熱マット。 ホットカーペットの電熱入りの部分だけ、表面…

留学生活で出会った食べ物 ―ホットク編―

一年住んでみて一番おいしかった食べ物は? と聞かれれば、迷わずホットクと答えます。南大門市場の野菜ホットク。 初めて食べたのは真夏、たしか語学堂の5級の修了式を終えて6級が始まるまでの休みの期間、大した目的もなくふらっと出かけた日でした。実は…

留学生活で出会った食べ物 ―テグタン編―

今日みたいに寒い日に、あれ食べたい!と思い出すのがテグタン、タラ鍋です。 そもそもテグタンという食べ物を私は全く知らなかったのですが、留学、韓国生活経験のある先輩方に「絶対食べて! 三角地で」と教わったのがきっかけで、1号線と4号線を乗り継い…

授業の思い出 ー討論 その3ー

討論授業を通してわかったことは、とにかくこれは語学学習の総合格闘技だな、ということです。 まず本番では上級単語や表現、5級から嫌というほど習う故事成語や慣用句を駆使し、いかにその場にふさわしい格式(丁寧さ)で話せるかが問われます。十分な準備…

授業の思い出 ー討論 その2ー

討論の授業で怖かったのは司会役を務めることでした。これは本当に無理。 司会は一方の立場の意見を聞いて受け止め、反対意見を求めては議論をまとめていくのが役目です。日本語でならできるでしょう。特に仕事なら内容は業務に関することですし、問題点や発…

授業の思い出 ー討論 その1ー

語学堂の5級と6級には、日本で韓国語を勉強していた時には一度も経験のない授業がありました。それは討論です。 日本語でも普段は避けているような社会的な難しい問題を韓国語でディベートするのです。毎週金曜日は討論の授業で、その日までに準備した内容を…

留学生活のおとも ー物干しロープー

狭いコシウォンの部屋でどうやって洗濯物を乾かすのか? 乾燥機があるかもしれないし、もしかして屋上で干せるのかも。あ、ドラマみたいに屋上に縁台あったりして! そんな想像を膨らませながらも結局あまり確信のないまま渡韓することになりました。 ただ、…

ソウルで見たもの ー格差ー

語学堂の新学期が始まる一週間ほど前にソウルに到着して、毎日散歩と町探検を楽しんでいました。これから一年暮らす新しい街にワクワクしながら。 学生街から少し歩くと、ニョキニョキニョキニョキ・・・・・・至近距離に一体何棟建っているのかと思うほどの…

留学生活のおとも ートイレットペーパーー

トイレットペーパーは一年間にいくつ必要なのか、想像もつきませんでした。 一人で暮らしたことがなかったですし、家族は男女混合なので単純に割り算もできません。韓国に到着した日からトイレだけはすぐに使うだろうと考えた心配性の私は、日本から2ロール…

留学生活で出会った韓国語 ーご飯食べた?ー

韓国語に「ご飯食べた?」という挨拶があります。 皆がひもじかった時代に相手がお腹をすかせていないかを思って尋ねた名残だという説を聞いたことがありますが、その言葉はコシウォンでよくかけてもらいました。同じ建物内に住んでいる社長夫妻や、私と同年…

留学生活の思い出 ーバレンタインデーのペペロー

去年の今ごろは、数か月前に起きた雑踏事故の余韻で何となくイベントごとを楽しむムードではない雰囲気だったような気がします。マートやコンビニではチョコレートが山積みにはなっていましたが。 日本では長年無視してきた製菓業界主導の行事ですが、語学堂…

留学生活のおとも ー食器編ー

お箸とお気に入りのスプーンだけは日本から持参しました。なんとなく、です。 学校の近くにダイソーがあって、日用品は1アイテム1,000~3,000ウォン程度で売っていました。こんな小さいダイソーしかないのか・・・とはじめはちょっとがっかりしたのですが、…

留学生活を支えてくれたもの ー拝峰山 その2ー

伝統市場と並んで、どこでもドアがあったら今でも毎日行きたいところ、ペボン山。 100m級の南北に細長い山に、散歩道がひたすら続いています。気に入っていた理由はたくさんあります。安全。管理が行き届いている。利用者のマナーがいい。自然がいっぱい……。…

留学生活を支えてくれたもの ー拝峰山 その1ー

お腹を満たしてくれたのは伝統市場でしたが、心と脚を鍛え、慰めてくれたのはペボン山という小さな山でした。 慰めると言っても腹の立つこととか、寂しくて泣きそうだったという記憶はほとんどないのですが、ペボン山はただいつもそこにあって私を黙って受け…

留学の意味 ー50歳だからできたことー

視力のように年齢と共にどうにもならないことがある一方で、思いがけずいいこともありました。 まず一つは、年齢の近い先生と個人的に仲良くなれたこと。 一人では食べに行けないような穴場のお店に連れて行ってご馳走してくださったり、先生と生徒というよ…

留学の準備 ー老眼問題編ー

10代後半からのド近眼で、ハードコンタクトを30年以上使い続けています。 ここ数年は遠近両用コンタクトをサブスクで愛用。度数が変わってもいつでもレンズ交換可能なので気に入っています。 でも、韓国で万が一レンズを失くしたら? 風で飛んだり、ミセモン…

留学生活を支えてくれたもの ー食料調達 市場編ー

どこでもドアがあったら、帰国後も、いつもこの市場と行き来したい。 語学堂の課題レポートにこう書いたのを覚えています。 先生に「どこでもドア」(어디서나 문)が通じたのも楽しい思い出ですし、今この瞬間もこの気持ちに変わりはありません。 その市場…

留学生活の心得 ー健康維持編ー

日本にいるときと違って自分の健康だけ守ればいいことも実に気楽でした。 留学生活の間は仕事があるわけでもないから睡眠を削ってまで無理する必要もありません。ただ、自分に何かあっても助けてくれる家族はいないことを考えて、決して体調を崩さないよう自…

留学生活のおとも ーガジェット編ー

50代のおばさんだってガジェットは使います。(言葉の使い方あってるか心配) 勉強に必要なのはまず何といってもPC。だと思っていたのに、クラスにはiPadで勉強している学生さんも結構いて本当に驚きました。教科書もワークブックも全部自主的にデータ化し…

留学生活で出会った人 ー日本人留学生編ー

語学堂にはいろいろな背景の人がいました。 1学期3か月ですから、「大学の長期休暇」や「なんとか仕事を休んで」一学期だけ来たという人。「大学進学」目指して高校を卒業後すぐ来たという2000年生まれのベテラン。「大学の交換留学」や「働いてお金をためて…

留学生活で出会った人 ー文法の先生編ー

素晴らしい先生に出会えたという点で、選んだ学校は大正解だったと思っています。 個人的に親しくしてくださった同世代の先生に直接言ってみたことがあります。 失礼な言い方かもしれないけれど、この学校の教授陣はレベルが高いと思うと。 本当に偉そうな言…