語学堂にはいろいろな背景の人がいました。
1学期3か月ですから、「大学の長期休暇」や「なんとか仕事を休んで」一学期だけ来たという人。「大学進学」目指して高校を卒業後すぐ来たという2000年生まれのベテラン。「大学の交換留学」や「働いてお金をためて」などちょっと腰を据えた一年派など。思ったより多様だなと思ったものの、多くは20から30代の女性。私がいたクラスはいずれも13、14人のクラスに男性が一人、多いときで二人という男性率の少なさでした。そして、上級になればなるほど日本人率は高まり、欧米系の学生はかなり少なくなるという傾向がありました。
語学堂を選ぶとき、日本人が少ない学校を選ぶといいというのを聞いていました。一理あると思いますが、上級になるとそれは難しくなるというのが私が行ってみた感想です。
そして、クラスでもコシウォンでも困ったときに頼りになるのは言語や文化を共有できる日本人でした。こんなおばさんでも、それなりに話せるようになってから行ってもそうなんですから、若い子たちはどれほど不安かと思います。かなり切羽詰まって薬を服用しているという人もいました。短かい期間でも外国で暮らすというのはかなりストレスのたまることなのだと思ったものです。
ですから、学校でもコシウォンでも不安そうな人がいたら積極的におせっかいおばさんを買って出るようにしていました。自己満足だったかもしれないけれど、娘のような年の子に韓国のお母さんみたいで嬉しかったという言葉を何度かいただきました。
反対に私の留学生活を助けてくれた人の中にも日本人の留学生がたくさんいました。特に通翻訳課程は科目によって先生も変わり、6級までとの違いにずいぶん戸惑いました。中でも週2日の実習は言語別で、クラスは全員日本人。課題のやり方や試験対策など、細かい点まで本当によく教えてもらっていました。それ以外にも、テクノロジーについていけていない私は、便利なアプリやその使い方もさんざん教示を受けましたし、食事しながらいろいろな話も聞いてもらいました。本当に感謝しています。
せっかく留学したのに日本人同士でつるんでいたら意味がない。
それも正しいと思います。ですから相手が誰でも、できるだけ韓国語で話すようにしていました。ただ、本当に困ったとき、心理的に発散したいときも、私の真意を汲んでくれるのは同じ文化を共有できる人なんだなぁ、かなり年齢は違っても。と言うのも正直な感想です。言葉が通じてもハナシが通じない、ということはよくありますから。
そして今、留学前の自分にアドバイスできるとしたら、こう言います。
学校内の言語の内訳を気にするより、授業の後、学校の外に出て現地の人とつるみなさい!
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