大人の韓国留学 50を過ぎた私の留学の旅思い出日記

50代で1年間韓国の大学の語学堂に語学留学しました。帰国してしばらく経ちますがあの時の気持ちを残しておきたくて書いている思い出日記です。

留学生活の思い出 ー結婚式準備編ー

人生で結婚式には何度も参加してきましたが、韓国でもその機会に恵まれました。

偶然知り合った同年代の韓国人ご夫婦の後輩にあたる方が結婚されることになり、私も少々面識はあったのでせっかくだから一緒に来てと招待状をいただいたのです。ご自身も留学の経験があり、「外国で結婚式に出るのもいい経験でしょう」と。それは本当にその通りで、観光地と違って行きたくて勝手に行けるところではありませんから、そのお気持ち、本当にありがたかったです。

それにしても、その程度の知り合いで招待状がもらえるなんて、結婚式出席のハードルが低いと言うのは本当でした。

それ以外にも韓国の結婚式について私が本やインターネットなどで聞きかじっていたのはこんなことでした。

まず、結婚披露宴自体は短めで、後でビュッフェ形式の食事が出る。招待されていない友人を連れて行ったりしても構わない。服装は日本ほど張り切らなくていい。ご祝儀は日本より少なめで、水引の付いた分厚い封筒は使わない……。

ただ、確証の無い情報で失礼なことをしてしまうのではないかが心配でもありました。生活していれば肌間隔で掴むようなこの国の社会常識みたいなものはまだまだ持ち合わせていませんし、長い付き合いでもありませんから、どの程度の規模の式を挙げられるご夫婦というかお家柄というべきか、そういうこともいま一つ掴めません。聞けませんし。

特に悩んだのはお祝いの金額と服装。検索したり、聞ける範囲で共通の知人にこっそり尋ねたりして最終的にこう決めました。お祝いは一万円。服装は手持ちの一番きれいめの服で。

まず金額については、親しい間柄ではないにしろ多くても少なくても失礼になる気がして本当に悩みました。今考えれば、多いのは全く問題なかったかもしれません。ただのケチでしたね。韓国でも以前は数万ウォン程度が相場と言われたけれど、今の物価高や結婚式の考え方の変化などで十万ウォンぐらいが基本ラインという話を聞きました。自分の年齢も考えて気持ち的には若い人に奮発したいところですが、私も節約留学生ですし、無理する必要もない気もします。悩んだ末に手元にピン札で残っていた日本円、一万円札を一枚包んでいきました。なんとなくピン札じゃないと自分が許せなかったのと、新婚旅行は日本と聞いていたからです。

服装については本当に学校に通うだけの普段着しか持っていなかったのでこのために買うかどうか迷いましたが、こちらも無理をするのをやめました。語学堂の卒業式用に買っていたシンプルなセーターとスカート。卒業式は学校から借りるガウンを着ることがわかっていたので、卒業式用と言っても本当に地味なのですが、日本から持ってきたお気に入りのストールをぐるぐる首に巻いて若干の華やかさを出そうと努力はしました。まぁどっちにしてもおばさんだからこんなもんでしょうと思いながら。

                                    つづく

 

#韓国の結婚式