大人の韓国留学 50を過ぎた私の留学の旅思い出日記

50代で1年間韓国の大学の語学堂に語学留学しました。帰国してしばらく経ちますがあの時の気持ちを残しておきたくて書いている思い出日記です。

留学準備―学校選び苦悩編―

学校を一校に絞るのは本当に楽しくて、楽しくて、苦しい作業でした。

まずは情報収集。YouTubeやブログで語学堂や留学生活の情報を出している方には本当にお世話になったとお礼を言って回りたいほどです。とにかく暇を見つけては片っ端から視聴していた時期がありました。

最終的に一番信用して参考にしたのはお世話になったエージェントさんのHP。学校別にかなり詳しい情報が掲載されています。他に類を見ない情報量。もちろんこの会社で取り扱いのある学校に絞られるということはわかっていましたが、韓国留学専門の会社だったのでそこにない学校は視野にいれる必要なしと判断。そのページを全て印刷し、綴じたものに赤線を引いたり付箋を貼ったりして読み込みました。その情報をもとにエクセルで比較表を作って眺めながら、いったい自分は何をしに行くのか、この留学で得たいものは何か、やらなかったら後悔することは何だろう。自問自答を繰り返しました。学校選びは自分の心をえぐる作業でもありました。

やっぱりソウル? 釜山もいいな。いっそのこと済州島? 

緻密な条件比較の一方で、欲望に夢は広がるばかり。収拾がつきません。そこでエージェントの個別カウンセリングで相談してみることにしました。

実はこのカウンセリング、実際に留学に行く2年も前に、一度受けたことがあります。当時は確かTOPIK4級か5級。子どもが巣立ったら中期の語学留学に行きたいという気の早いおばさんの相談を実に親身になって聞いてくださいました。

「まだ時間があるから勉強を続けていけばその時までに6級は合格しているかもしれませんね。語学堂は6級までですから正規留学や専門学校も視野に入れてはどうでしょうか」

というようなアドバイスもいただいたように記憶しています。

正規って・・・大学生の交換留学ならまだしも、さすがに何年も行けない。帰る家がなくなる。特に勉強したい専門分野もないし。

そう考えながら、やはり私は語学が勉強したい、韓国語のレベルを上げたいのだと再認識できました。カウンセリングの効能でした。

そんなこんなで仕事も忙しくしている間にコロナに突入。二回目のカウンセリングはオンラインでした。ギリギリながらこの間に6級に合格したことと、翻訳の勉強がしたいという具体的な目標ができたことを伝えると、6級の後の課程を持っている学校を選んだ方がいいという実に簡明なアドバイスが瞬時に返ってきて驚きました。そうか、さすが餅は餅屋。昔の人はいいこと言ったなと思ったものです。

「ところで、せっかくの機会だからいろいろな地域で暮らしてみたい気持ちもあるんです。ソウルと釜山とか済州島で半年ずつ、2校に通うことは可能ですか」

というばかみたいな質問もぶつけてみました。すると、6級を卒業したら、別の語学堂の6級に編入することは制度上できないと教えてくださいました。初中級レベルから始めれば途中で学校を変えることは可能でしょうが、子どもが大きくなるのを待ちながら勉強していた7、8年の間にさすがに少々レベルを上げた身には条件が合いませんでした。釜山にも住んで方言のシャワーも浴びてみたいという浅はかな考えは未練なく捨てて、6級卒業後の通訳翻訳課程を設置しているinソウルの語学堂にその場で即決。

7級クラスを持っている大学はほかにもありましたが、通常の語学堂と同じボリュームで一日4時間、週5日授業を受けられる課程は(2022年)当時、韓国中を探してもほかに1校もなかったのです。一択です。

お陰で私の学校選びの長い苦しみはあっさり解消されたのでした。すべてはお餅屋さんのお陰でした。

 

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