大人の韓国留学 50を過ぎた私の留学の旅思い出日記

50代で1年間韓国の大学の語学堂に語学留学しました。帰国してしばらく経ちますがあの時の気持ちを残しておきたくて書いている思い出日記です。

留学の意味 ー韓国語の上達ー

小旅行ばかりもしていられません。一番の目的は韓国語の上達。

単身で渡韓して、家事をするスペースさえない環境ですから勉強するしかない。もちろんそれがしたくて行ったのでした。

私が通った当時、語学堂の5、6級の授業は午前4時間。通翻訳課程のときは午後4時間、一学期10週間のプログラムで、試験は二度ずつ。一定の点数が取れると進級できるしくみでした。

一日に授業は4時間ですから、空いている半日は、課題、予習復習をする日々。昼食か夕食をクラスの誰かと、あるいは一人でゆっくり食べて、たまにはカフェでおしゃべりしても、まだ時間はたっぷりありました。年齢的にもそうそう寝てばかりいられないので時間あるのです。

考えてみれば小学一年生でも毎日4時間授業を受けているというのに、語学というのは本当に。4時間も続けて受ければ頭も体もくたくたで、予習も復習もキリがありません。TOPIK6級合格していたといっても、そこは何せギリギリ合格。5級に入ったのは本当にいい選択でした。語彙が少ない、読むのが遅い、この二つが私の主な弱点だという自覚がありましたから、そこを補う自助努力は続けていました。

もちろん個人差は大きいですが、初級の頃から語学堂に通っている子たちは余裕綽々に見えたものです。眩しかったです。必須語彙に抜け目がない、堂々と話す訓練ができている、韓国生活のストラテジーがある、そんなことが理由でしょうか。自国でほぼ自分で勉強してきて、なんとか試験だけは頑張ってとってきたけど、ソウルにきて浮いてるかも、私。少なくとも自分自身ではそんな風に思わないでおこう。胸を張って楽しみ、誰からでも何でも吸収しようと思っていました。

ただ、とにかく学校に通っているだけでは韓国人と話す機会はほとんどありません。先生はネイティブですが、クラスメイトは全員外国人ですから。そこで、ボランティア活動にも参加していました。住んでいた地域の洞事務所で聞いたら同世代の方たちがやっている活動を紹介してくれました。おばちゃんたちのおしゃべりを聞いてるだけで本当に面白かったです。聞いてはいけないような話もたくさん聞こえてきて、社会勉強になったというべきか。それから偶然でしたが同世代のご夫婦と知り合ってお友達付き合いできたのはありがたくて嬉しいできごとでした。自宅や知り合いの結婚式に招待してくださったりして、必要に迫られ、言葉や人付き合いの感覚も学んだと思います。

こんな風に語学堂に4期通い、予習復習や試験勉強も学生の頃より必死でやって、少しですが社会とのつながりも持って、韓国語は上達したでしょうか。弱点は克服できたのでしょうか。答えは、若干の底上げ。これが今の実感です。ただ少なくとも、下手くそでも話しつづける図太さは留学前よりつきました。この点は日本でお世話になっている会話の先生に褒められます。

最後に、韓国語の量と質に驚かなくなりました。わからないことがいっぱいあっても、何とかできるはず、と今なら思えます。だから今からもっと上達できるんじゃないでしょうか。

 

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