大人の韓国留学 50を過ぎた私の留学の旅思い出日記

50代で1年間韓国の大学の語学堂に語学留学しました。帰国してしばらく経ちますがあの時の気持ちを残しておきたくて書いている思い出日記です。

いつまで行ってくるか。

留学の期間は半年か一年、そう決めていました。

語学堂の通翻訳課程に直接入れれば半年。家族のことを考えるとそれがいい。

一方でせっかく行くんだから、二度とないことだろうから、あの国の四季をぜんぶ見て来たい。

そんな思いもありました。

幸か不幸か、

「TOPIK6級まで取って、翻訳の勉強も始めているのは理解したけれど、もう少し会話の勉強もしてから通翻訳課程に進んだほうがよさそうですね」

オンラインで面接してくださった、私よりひと回り半は若いだろう、本当に上品でかわいらしい先生が優しい口調でそうおっしゃいました。半年後、通翻訳課程で

「あなたの課題を読むのがいつも楽しみよ。文章を書き続けてね」

といつも励ましてくださる担任になるとは、この時はまだもちろん知るよしもありません。

「6級か5級、どちらかから始めませんか?」

5級から始めれば通翻訳課程も入れて4期、3か月ずつだから卒業までちょうど一年。

そう思った私は間髪入れず

「5級から勉強したいです。頑張ります。よろしくお願いします!」

恐らくかなり日本語っぽい韓国語で答えると、自宅のPCのカメラの前で深々と頭を下げていました。

家族にはその日からずいぶん経ってから、もしかして渡韓した後、一年という期間を伝えたかもしれません。心配性の子どもに聞かれれば、

まずは最低半年、行ってくるね、とだけ。

そうしておいて自分としてもなんとか踏ん張れそうなら一年やってみよう。

ちょっとずるいけどそんな作戦だった気がします。

人生で初めての一人暮らし。外国に住むのも初めて。里帰り出産の二か月より長く、夫と離れて暮らしたことさえありません。

半世紀生きてきてずいぶん図太いおばさんになっていたつもりでしたが、いざとなるとこんな心細さが残っているのは自分でも意外でした。

ただ、それよりももっともっと大きな期待が背中を押してくれました。

この面接をもって語学堂への入学は許可されるものと理解して、その日から猛烈な勢いで留学と渡韓準備を始めました。

 

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